田んぼの歳時記4(2010年版)
田んぼの歳時記2010年 |
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9月10日
グレンコンテナーに入れて軽トラックで作業場(ライス・センター)に運ばれた籾は、まず乾燥機で乾燥します (9月2日の文に記載)。天候具合で稲刈りのタイミングを決め、稲刈りをしながら、ライス・センターのようすにも気をくばりと、一年で一番忙しい季節です。
乾燥機として、マルセイでは2台持っていますが、こちらは、大きい方でメインの乾燥機として使っています。静岡製機のものです。生籾約32俵分(3,000kg)を10~20時間で乾燥します。生籾の含有水分で時間が違ってきますが、機械が全自動で処理します。サブ乾燥機は、 たとえば1反(約1アール)分を刈った位で雨に降られ、稲刈りが出来なくなった時など、少量を乾燥する時に使います。メーン乾燥機は、少しの量では運転できないからです。
どちらも米の水分量は、15パーセントに設定してあります。人が、一番おいしく感じられる水分の量です。
まとめて籾摺りをするために、乾燥させた籾は一時このタンクに保管します。約5,500kg=5.5トン入ります。その重さに耐えられるように、頑丈な作りになっています。ここから下の籾摺機に、籾は落ちて入って行きます。
籾のタンクから下の籾摺り機に、籾は入ります。この機械で、籾摺りをします。大島農機のエレックハラーという全自動の万石式の籾摺り機です。1時間に乾燥させた籾2,550kgの籾摺りをする能力があります。
※万石式の説明はこちらにあります(ウィキぺディアへ)
籾摺りをして玄米にすると、約70パーセント重量が減りますので、玄米1,800kg(30俵)が出来ます。左へ行くパイプは、中を籾殻が通っています。籾殻は、軽トラックで運びます。後で書きます。
籾摺り機(左)から玄米が出てきて、自動計量機へ入って行きます。稲 → 穂 → 籾 → 玄米 となり、やっと米と呼ばれるようになりました。誕生したばかりの「米」です。
(閑話休題をお読みください。)
自動計量機は、大きい粒だけを紙製の米袋に入れますが、正味30.5kgに計測し、ブザーを鳴らして知らせてくれます。雑多な作業をしている中では、ありがたい機能です。また、この機械は玄米と不良米の選別もします。小粒の米を(米選機下の米と言います)より分けて、手前側にはき出しています。
詰められたばかりの玄米です、30.5kgに計測していますが、表示上は30kgです。すぐ精米して新米として販売するもの以外は、「マルセイの精米」で書かれているように、保冷庫に運びます。
籾摺り機から伸びていたパイプは、このようになっています。軽トラックの荷台の木箱で、野菜農家に運びます。籾殻と糠を混ぜて合わせ水をかけて、1年ぐらい寝かせて肥料にして、使います。
この後、玄米がどうなるかは、「玄米と精米について」 でお読みください。
9月2日
稲刈りに追われて、掲載が遅くなりました。本年のメイン・イベント、稲刈りのシーズンの始まりです。この日のために、農家は一年間田んぼに手間をかけて来ました。
この文は、9月9日に書いています、8日に台風が熱帯性低気圧となって、関東に大雨を降らせました。幸いなことに、うちの田んぼでは、多少倒伏した程度で済みました。刈り取りには、ほとんど影響はありません。 今年は、ここまでは稲の生育は一見順調でした。千葉は、大雨・大風も無く、害虫の発生も有りませんでした。ただ、気になるのが例年以上の暑さです。高温障害の諸症状が出ていないか、少し心配しています。
うちのコンバインは、3条刈りのタイプです。今では、6条刈りや10条刈りもあります。地方地方で田んぼの広さは、大きく違っています。秋田の大潟村や北海道ならば、大型の機械の方が田んぼの広さに合っていますが、うちの田んぼでは、この大きさが一番使いやすいサイズです。
コンバインは前部で稲を刈り、刈り取った稲を後部へ順次自動的に運び、そこで脱穀します。稲刈りと脱穀を同時にコンバインが、田んぼでしている事になります。
稲刈りの機械化は、単純な刈って束ねるだけの稲刈り機から始まりました。しかしそれでは、束ねた稲を人手で農道まで運び、トラックに積んで、脱穀機のある場所まで運ぶ必要がありました。 そのような理由で、今の稲刈りはコンバインが主流となっています。小さな田んぼで稲を育てている所では、稲刈り機も、まだ活躍しているようです。
籾以外の部分、葉や茎は裁断されてそのまま田んぼに残します。藁縄が農作業の道具として使われなくなり、プラスチック製のロープの方が便利に使える今では、人の必要とする食料以外の有機物やミネラルを、田んぼから持ち出さないためです。その方が、田んぼのためにもなります。
コンバインが、後部から籾以外の部分を風圧で吹き飛ばています。
コンバインのタンクがいっぱいになると、軽トラックの荷台に載せたグレンコンテナーへ籾を移します。軽トラックはすぐに、作業場へ運び、乾燥機へ入れて、乾燥します。9月2日に刈った米は、もう9月5日に販売を開始しています。
稲刈り時には、白鷺達が集まって来ます。籾のおこぼれを狙っているのではありません。春に書いたように、彼らは動物食の鳥です。普段、稲の陰にいるイナゴやバッタの類や他の昆虫が、稲刈りで隠れる場所が無くなってしまうため、白鷺にとっては、簡単に捕れるごちそうなのです。
ダイサギとチュウサギのようです。毎年の出来事ですが、コンバインの音を聞いて集まって来るのでしょうか?
※籾のおこぼれや二番穂に付く未熟な籾は、
秋に北から来るカモ類の食料になります。
マルセイでは、二番穂が出る前に田起しをします。
愛嬌のある珍客を紹介します。亀です。印旛沼 - カミツキガメ と連想されがちですが、日本産のカメです。クサガメだと思います。
耳の横の赤い外来種で問題になっているミシシッピ・アカミミガメではないようです。日本原産種が元気で、今後も田んぼで暮らして行けるようでありたいと思っています。
グレンコンテナーを載せた軽トラックが、乾燥機のある作業場へ着くと、すぐに籾を乾燥機へ移します。
乾燥の水分調整は、全部自動で機械がしてくれます。うちの米は15パーセントに設定してあります。一番おいしく感じられる水分の量です。
稲刈り後のお米のことは、稲刈りをすべて終えたら、ここに掲載します。玄米になってからのことは、「玄米と精米について」 でお読みください。











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